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【これは見ておきたい】Netflixのドラマでインドをゆるく俯瞰する【レビュー有】

こんにちは。最近ネットフリックスやHuluなどありとあらゆる番組を見つくした人におすすめの記事です。

今日は私がネットフリックスで見つけた、インドの近代的な世界観でなおかつ、魅力的な番組をご紹介します。

ちょこちょこネタバレ的なものもあると思いますので、注意書きしながらご紹介しますね。

インドのシリーズをみるならまずこれ

Netflix飽きてきた、週末に見るものが無くて困っている方におすすめしたいのが、インドのドラマ「Little things(邦題:幸せのモーメント)」です。

今までのコテコテのインド映画(バーフバリとか?)をイメージしている方にはびっくりするぐらい物足りないストーリーや世界観かもしれませんが、ストーリーの構成がとてもきちんとしていてそのシンプルな世界に引き込まれやすいので筆者がインド初心者には激押ししたい番組です。

登場人物

舞台はムンバイ。登場人物二人は恋人同士でで結婚をせず同棲生活をしています。

二人の住むアパートはいたってモダンで、生活はなんら私たち日本人と変わらない生活を送っているようです。

都市部の富裕層の若者って感じですね。まだまだ大部分のインド人は結婚以前に同棲なんてご法度ですから、インドローカルの若者に支持を得ているかは不明です。

 

Duruv

メイン登場人物の一人。もともと数学者を目指していたらしいが、現在は塾で生徒に数学を教えたりしているようでした。シーズン2以前の職業がはっきりと分からなかったですが、(もしかして研究職か無職だったかも)シーズン3はバンガロールの大学教授の助手を務めるなど、人生の目標がまだ定まらない若者。

 

Kavya

キャリアをバリバリと積み上げる強い女性。生活のあらゆる面でパートナーに頼らず生活したい近年のインド女性の人物像を描いています。しかし仕事人ではあるけど、対人関係は少しまだ子供っぽいところがあるかな、というキャラクターでした。

Duruvのほうの家族は一般的なインドの中流層という感じでしたが、Kavyaは近代的思想の家族で育ったためか、二人の考えのギャップの影響がもたらすストーリーがとても興味深いです。

近代的なインド人の若者の生き方をゆるく描いている

この番組にはインドにおける新しい世代の問題やインドの転換期を分かりやすく描いていると思いました。

女性としての生き方
結婚に対する考え変化
核家族化
人々の心をつなぐ電子機器の重要性・・・

などなど枚挙に暇がないぐらいの問題をドラマの中に盛り込んでいます。

何気ないゆる~い彼らの狭いアパートという世界を中心に時間が流れ、その周りの世界も年月とともに変化して、ドラマとして提示したいトピックを私たちに押し付けることなく、自然と頭で考えさせられる、そんなストーリー進行がとても心地が良いです。

ネタバレを含む私の番組レビュー

私は、旦那とインドへ行ったり、インド映画を見たりしてインドを知ったつもりになっていました。

しかしながら、0.1%もインドを知ることはできていません。だからこそ、このドラマを見て少なからず良いでも悪い意味でショックを受けました。

ドラマの中で普通に女性が恥ずかしかがらずに人前でお酒は飲むし、ファッションだってとても挑発的で露出が多い、結婚前でもセックスするし、え~どうなってるのと少なからず頭が混乱しました。

これは現在の本当のインドなのか?それとも今後インドの理想的な社会の虚像なのか?

旦那に聞いてみたところ最近の若者はそうなんだよ~と答えてくれました。モラルも考えも時代と共に変化する。

しかしながら、インドはそのような近代的な基準とインドの伝統的な基準のダブルスタンダードが存在することも事実。

それはさておき、私の頭の中のインドはとっくに時代遅れなのだとこのドラマをみて気づきました。

以下ちょっとストーリーのちょっとネタバレあります!見たくない方は飛ばしていただければと思います。

インドの現在の問題に焦点を当てる

まずは女性の働き方の変化です。20年30年ぐらい前までは女性は、専業主婦の割合が多かったかもしれない。

でも、Kavyaが友人とパーティーで「お母さんたちの世代は専業主婦で限られた収入で、やりくりしなきゃいけないし、しんどさも知っているから女性も金銭的に独立していたい」と意見をしているから、世界規模でこのような考えが広がっているんだな、考えさせられました。

次に結婚に対する考えの変化にも焦点を当てました。
Duruvが母親から、代々伝わる結婚指輪を渡された時の反応が結婚に恨みでもあるのか、というぐらいのアレルギー反応そのものでした。

また、Duruvが恋人のKavyaに母親からもらった指輪をそっと渡した時も、Kavyaは喜ぶどころか混乱してDuruvと喧嘩をしそうなぐらい結婚には慎重な姿勢を見せます。

しかるに、結婚と言う価値はもう現代においてはお互いを縛り付ける役割しか持たないのか、と悲しくなったほどです。

もちろん結婚したら色々なことは諦めなきゃならないから仕方ないとは思うんですが、今のインドは個人の生き方>家族になることでどこかでみたような現象がここにもか、と思いました。

当然女性が経済力を持てば、男性に頼らず生きていけますし、結婚せずとも事実婚で別れたいときに別れたらいい、というのが西洋的な考えでしょうが将来日本も、インドもそういう流れになるんでしょう。このドラマでは核家族化にも少し触れていて、「インドの家族の強固な絆がライフスタイルの変化により希薄になる」ことも暗示していました。

人々がインドの故郷を離れて、大都市でモダンな生活を夢見る人や実際に生活している人の影にはこのような問題が隠れているんですね。

そんな希薄な人間関係をつなぐ役割を果たすのがスマホ・インターネットです。

インドでは今では誰もが何らかの形でスマホを所持しています。この番組でいろんな宅配アプリのプロモーションもしていましたが、スマホがないと生きていけないのか、と言えるぐらい人々は依存しています。

私はこのネットの依存問題自体は番組が意図してトピックにあげたものではないと思いますが、友人フェイスブックの投稿をみて気分が滅入ること自体精神衛生上良くないから、SNSを放棄してもう少し自分らしく生きよう、というメッセージ性を持たせたいんだったら具体的に言及する場面が欲しかったかなという印象をもちました。

どの世代もネットにどっぷり来る時代がインドも押し寄せているのかと少し悲しくもなりました。

まとめ:ゆるいドラマは全然ゆるくなかった件

週末を楽しむゆる~く見られるドラマかな~と思ったんですが、ところがどっこい。

穏やかなドラマにも、こうやって問題を議論できる要素を盛り込むのがインドらしいな、ともいえる番組です。

日曜日に暇をもてあましているそこのあなた!

身近な問題を考えて自分の行動を変えてみるきっかけづくりに「幸せのモーメント」 おすすめです。