インド豆知識

インドと日本は仲良しは表面的?インド人は本当に親日なのか?

インドと日本は仲良しという言葉を聞いたことがありますか?

結論から言って私は「NO」と言いたい。歴史的な結びつきや政治のことを語り出したらキリがないですが今回は長文になっておりますので、スキップしたい方はまとめをパパッと読んでいただきたいです。

 

インドと日本が「仲良し」と言われる両者の関係性

どうして両者が「仲良し」と言われているのか?理由を他のとこから引っ張ってきて例としてあげてみました(断っておきますが、まるパクリではありません 笑)

日本とインドは歴史的に悪い関係ではない。

簡単に言うと、日本とインドが歴史的に悪い関係にあったわけでは無い。

日本がアジアの国として終戦まで降伏することなく欧米列強と戦争で戦っていた事は、当時のインドがイギリス支配からの独立のきっかけを与えたとも言われています。「すごいなぁ」と言う目でインド側から当時の日本を見ていたのかもしれません。

この歴史的事実は実際私の周りのインド人の方が我々日本人よりも詳しいので、後のトピックで後述します。

 

中国に対する軍事的な意味での牽制のため「仲良し」

インドはアジアでの「核保有国」であり、強固な軍事力を持っています。それに比べて日本は第2次世界大戦をきっかけに防御するための攻撃しかできませんし、核を保有する事は禁じられました。

現在日本の懸念は周辺国の軍事力の高まりです。

  • 中国
  • 北朝鮮のミサイルの脅威
  • ロシア

これらを牽制するために、アメリカがいるわけですが日本はさらなる後ろ盾があるに越した事はありません。インドと仲良くしておけば、さらに安心という意味での保険でしょうね。

日本のインドへの経済協力

皆さん、日本側からのインドの経済協力(ODA)の額知ってます?

多分普通に生活していたら知らない人の方が多いですよね。私もインドに関心はあるもの、政治までは興味がなかったもんですから、知りませんでした。

2016年インド「特別戦略的グローバル・パートナーシップ」 に格上げ したそうで、投融資額は官民合わせて

なんと総額3.5兆円に上るそうです。 (ちなみに2016年の国からインドへ1兆円のODAに対して子育て支援300億です)

知り合いの日系インド人は「バカな日本人!!」と円借款の開発支援についてかなり怒っています 笑

 

ぶっちゃけこれらの要素だけでは日本とインドは「仲良し」だと思えないんです。だってそれって利害関係が絡んでるわけですから。日本という自分の国のためにもう少し考えてみるべきでは無いですか? これだけでは単なる日本側の自己満足にしか見えませんね。

インドは味方で仲良しに表面上は見えるかもしれませんが、政治的と二国間の関係は切り離して考えるべきですね。

ナレンドラ・モディ首相の本音

ナレンドラ・モディ氏は実家が貧しく元々政治家ではない家庭で育ち苦労してやっと政治家のトップへと上り詰めた実力派とそれにふさわしい頭脳を持った人だと評価されていて、

「インドの新しいグル(導師)」

と呼ぶのに相応しいぐらいインド国内でも熱烈な支持者が多い人なんですね。私の旦那もその一人で政治的なトピックについてはあまりいい議論ができません。笑

先ほど述べた、インドと日本の結びつきについてですが、在日インド人は増えているものの、やはりインド人は雇用機会を日本に積極的に求めていません。

ヨーロッパ・アメリカが主な渡航先です。彼らは金にシビアです。環境的にも彼らの得意である英語が生かせる仕事がたくさんあるわけですね。アメリカ。ヨーロッパもインドから安くいい人材が雇えるので、私の住むスウェーデンでも多くのインド人がやってきています。

話は逸れましたが、なぜそんな話をしたかというと、ヨーロッパ・アメリカには大きいインドのコミュニティがあるわけです。

先月ナレンドラ・モディ氏がアメリカへ行き演説をしました。多くの聴衆はインド系のアメリカ人でしたが、ここにもまたモディ氏の思惑が転がっています。

トランプ氏は次期の選挙に向けてインド系の多くの票を集めるためにモディ氏をアメリカに招き聴衆の心を掴む魂胆だったわけです。その試みは大成功。

普段はヒンディーしか意識的に話さないモディ氏が流暢な英語で演説した挙句、トランプ大統領は手と手を取り合い聴衆の中を練り歩くパフォーマンスまで。

この光景を見てナレンドラモディはやり手のビジネスマンだな、と私は確信したわけです。日本にもリップサービス、アメリカにも過剰なリップサービス。もちろんインドがアメリカの巨額な支援が欲しいのは目に見えています。

見てるだけで呆れかえってしまいました。こうしてインドへの「仲良しの幻想」は脆くも崩れ去ってしまいました。

出典:Gulf news

 

結構インド人は日本の歴史に詳しかったりする。

スウェーデンでインド人と結婚して、親戚や友人と会う機会が飛躍的に増えたんですが、インド人って意外と日本の歴史で日本人についての鋭い意見を私に突っ込んできたりします、

例えば、旦那の遠い親戚の一人は

第二次世界大戦中の日本は我々が想像するほど、日本人の冷酷さを思い知らされた。当時の欧米列強にアジア人が太刀打ちできたほどだから。欧米はあまりの日本の手強さを見くびっていたので、あのような形で(原爆投下)終戦せざるを得なかった。 あのまま日本の戦力がが衰えてなかったと考えたら、とても恐ろしい。

など、彼女はまだ40代後半ぐらいで戦争を知りもしない世代なのに、事細かに当時の日本の手強さを語ってくれました。当時は私が知りもしない旧日本の恐ろしさを再確認する形になりました。

第2次世界大戦のインド国民軍も旧日本軍の協力を得てインド独立に向けて戦ったという歴史もあるので、インドの皆さんはインドの教育の一部として学校で教わったのかもしれません。

そう考えると、インドの独立に関しては日本が大きな役割を果たしていたんだ、とこのような形で認識しました。以外と日本とインドの結びつきは深いですね〜。

私の周りのインド人の日本に対する反応

ぶっちゃけ、みんなが「インド人=親日」と思うほど、インド人って日本にそこまで興味ないです。注意していただきたいのが、私の周りのインド人から受ける印象なので、全ての人がそうと言っているわけではないです。

世間一般のインドの日本に抱くイメージは「勤勉な人が多く、高品質な物作りをする国」という無難なものでしょう。

私の周りのインド人はエンジニア関係で仕事している人が多いせいか、昨今のムンバイーアーメダバード間の新幹線の事業など、対インドの経済協力プロジェクト関連は興味津々みたいで、その点に関しては動向を見守っているようです。

インドに行った時に若い人にも会いましたが、彼らはテレビの影響か西洋化が進んでいて、日本よりはヨーロッパ・アメリカかぶれが多いのかなって印象もかなり強いですし、若者は例に漏れず、日本のポップカルチャーには興味がある人が多く、よくありがちな「クール・ジャパン」のアニメ・ゲーム・ファッションの最先端の国みたいなイメージは持っているようです。

インドでは対中国のイメージがかなり悪いので、ヨーロッパで私が聞いた「日本も中国も一緒」というバカな持論を展開する人は多分そんなにでしょうが、日本? あぁすごい国なのかな〜というぼやっとした印象を抱く程度なのかなと思います。

だから「インドと日本は政治でも仲良しだしインド人は親日」というイメージを抱くのは少々安直かな、という気もします。

余談ですが、日本が本当に心底好きというインド人を何人か知っています。そのような人は瞑想を極めた人が多く、日本の「禅」などの教えをインドのグル(導師)から学びそこから日本に興味を抱いたそうです。 関係ないですが、うちの旦那もその一人です。

まとめ「インドと日本は仲良しなのか?」

色々御託並べなんですが、まとめます。

客観的な事実を並べてると「インドと日本の関係は良く、今後も悪くなることはあまりないしお互いWin-Winの関係なんだろう」と政治的・経済な側面で言うことができます。

ただ個人レベルでインド人が親日が多くと日本人が仲良しかと言われたら「そんなことは無い」と私の個人的な意見ですね。日本を嫌いな人はあまりいなくて、尊敬の念を抱く人はいるかもしれませんが、イコール好きなのかと聞かれたら違うような気もします。