インドの宗教

インドで宗教上の食べ物の規制を解説。【牛肉?豚肉?】

インド人で食べられないものってなんだろう??って1度や2度かは思った事ありますよね。 豚肉だっけ?牛肉だっけ? もしインド人と触れ合う機会があるなら、知っておくべき「規制された食べ物」をここで見ていきましょう!

インド人が食べられないもの

よくヒンドゥー教で食べられないものって何だっけ?
豚肉なのか
牛肉なのか

イスラム教って何食べないんだっけ?

うーん…

と困惑すること多いですよね。

インドでは「規制されている食べ物」
が二つの意味で存在するとします。
・宗教上の意味合い
・現実的な意味合い

初めにインドで食べるのは喜ばしくないものを紹介します。
多くのヒンドゥー教の習慣で共通の知識です。

簡単に3つのエレメントに分けることができます。

■Tamasic -体にだるさ、惰性をもたらす要素
肉、発酵食品(お酒を含む)

■Rajasic-瞑想に支障を与える、自分の知識や感覚を興奮させる要素。
 玉ねぎ、ニンニク、辛い香辛料、興奮剤、卵、魚、塩

■Sattvic- (自然の)高尚さや摂理を超える要素
果物や野菜や種を含む食べ物

一番上の高カーストの人が要素Tamasicを、
中間カーストの人は真ん中のRajasic,
低いカーストにいるものがSattvicの要素の物を食べないということが
精神的な発展を助ける、という考えがあるようです。

中でも一番上のバラモン/ブラフミン(僧侶)のカーストの食習慣
に習うというのが一般的で、

食べる肉を最大限に減らし、
野菜を中心に食べる食生活
と思っていただいたらいいです。

 

こちらではさらっと説明しますが、

インドの総人口80%ヒンドゥー教
1.5%イスラム教
そのほかの5%の中にキリスト教、仏教
ジャイナ教、シーク教、ゾロアスター教

という社会が構成されているように、

インドの8割を占める方がヒンドゥー教
なのですがその中の60%菜食主義者(ベジタリアン)
後の40%非菜食主義者(ノンベジ)

ということになっているようで、
ヒンドゥー教は40%が肉を食べるということですが

肉なら何でも食べていいの?

と思った方いるかもしれません。

 

耳に穴が空くほど聞いたことあるかもしれませんが

「牛は神様」

とインドでは考えられているため、牛肉を宗教上食べることをよしとしません。
豚肉も「不浄」なもの

と考えられているため、これも食されません。

ノンベジのヒンドゥー教徒は主にチキンや羊肉(マトン)

を食べる人が多いみたいですね

ちなみに、玉ねぎや、ニンニクなどの根菜類、や魚を食べるのを禁じているのは
ジャイナ教の教えであり、自然の生物を極力害を与えないという考えのため、
植物の命である、根っこや動物である魚を食べるのは

「殺生」

となるため、食べない。という教えですね。

 

このジャイナ教の食生活も大きな影響を
ヒンドゥー教徒や仏教徒に与えたと考えられていますし、

我々もお寺の「精進料理」と聞いたことがありますね、

あれもこのジャイナ教徒の食習慣の影響だと言われています。

 

ちなみにイスラム教徒
○肉(ただしイスラム的に正しい方法で処理されたものでなければいけない)
×豚肉(不浄であるから)
×お酒

これらはイスラムの聖典(コーラン)に書かれているので
基本的にヒンドゥー教徒は違い、お肉も魚も食べます

ちなみに、私の夫はブラフミン(僧侶)のカースト出身ですが
今はインドの外で生活しているためお肉はなんでも食べます。

海外にいて、現地社会に溶け込んでしまえば、
完全ベジタリアンにするのは難しいとか…。

しかし、インドへ一旦入れば、

「家族の前でタブーの食べ物の話はしないでほしい」

と釘を刺されたほど、インドでの食べ物の規制は宗教的にかなり
保守的だと感じました。

 

実際に完全ベジタリアンで大丈夫かな…と数週間
インドで過ごしましたが、

私は全然問題が無かったです。

 

むしろ、食べ物がとてもシンプルさに感動し

「日本人って食いしん坊だなぁ~」と思ったほどです。

食べ物をミニマイズすることで、精神的にも浄化される土地、

それがインドなのです。

インドの地方で規制されているもの

インドでは多くのベジタリアンで構成されているために、
大部分は肉を食べないということを説明しましたが、

このトピックは現実的な問題に対してのインドの食の規制を
ご紹介します。

 

■インドの法律で牛肉の貯蔵、食べることを禁止しており、これを守らなければ
■7年の実刑か、10,000ルピーの罰金
が課せられるほどの重罪!

牛肉を使ってのブラックビジネスを防止するためなのかは分かりませんが、

ヒンドゥー教が多くを占めている国らしい法律とも言えます。

 

■ガンディーの生まれた場所 グジャラート州

にはジャイナ教の聖地があるため、
2014年の400人のジャイナ教僧侶が

「この聖地があるエリアで完全に肉の販売をやめないのなら、死ぬまで完全絶食するぞ!」

(ジャイナ教の女性)

というストライキを行ったため、4日間のストライキの末、そのエリアでは
肉の販売が完全に禁止されたようです。

またこのグジャラート州を含む、ケララ、ビハール、ナガランド、
マニプール州では

お酒の提供が禁止されているようで、州によっては
許可証を持つことでアルコールの持ち込みは許可されているようですね。

お酒の提供を禁止している理由としては
・酩酊による犯罪、暴力、非行などの抑止効果を期待するため

と言われていて、お酒を飲むことによって
起こる暴力や非行をが多いということを証明しているからですね。

(こちらもどうぞ:【必見】インドへ一人で行きたい女性が危険を手軽に回避する方法をご紹介!

他の食の規制で有名なのが

・全インド地域でフォアグラの食用を禁止
・ケララ州ではウサギ肉の食用を禁止。
・若者の食習慣を改善するために今後、ジャンクフードに
「肥満税」の導入を検討

 

インドには食べるものに関してかなり規制が多い国
だということがお分かりいただけましたか?

全ての規制における共通している事
「動植物の殺生をすることで、悪いカルマを生み出す」

と自分が死んで輪廻転生をするときの妨げになるというもので

これは少し込み入った精神世界の話になりますので
また違う機会にご紹介したいと思います。

まとめ

・ヒンドゥー教をはじめとするインド人は牛肉、豚肉を基本的に食べない
・イスラム教は豚以外の肉は食べる(ただし条件付き)。

・牛肉の貯蔵、食用はインドの法律で禁止されている
・お酒が買えない州がある
・ジャイナ教の徹底した食習慣がインド全体に影響を与えた。

 

いかがでしたか?

私自身、インドがこんなに宗教的に複雑に食べ物にこだわっているとは
しらなかったので、新たな発見につながり、勉強できたんじゃないかなと思います★